信ジテ…愛ス。

「あんた、夏木美柑だよね?」


休み時間一人で本を読んでいると低い声がした。


ハッとして振り向くと、そこには3年の女王と呼ばれる池坂花菜【イケザキ カナ】先輩がいた。


ルックスは良くて男子はメロメロだが、性格が悪いことで女子は苦手に思っている人が多いらしい。


ハルに片思いしていたらしい。花菜先輩の回りには何人かの女子が取り囲むようにいた。


「な、なんでしょうか……」


「あんた…どういうつもり?」


目付きが怖い…


「春斗くんを殺したのによくけろっとしてられんねー」


「えっ……わ、私は殺していません!!」


「はぁ!?嘘つくなぁ!!!」


「キャッッ!!!!!」


花菜先輩が私の胸ぐらをつかむ。


ガタンと音をたてて私の椅子が倒れた。


教室がシンとなる。


キーンコーンカーンコーン―――


ちょうどのタイミングでチャイムが鳴り、花菜先輩が制服から手を離した。


「チッ……また後で。覚悟してな。」


そう言って花菜先輩たちは教室を後にした。


椅子を起こし腰を下ろすと全身の力が抜けるようだった。


ただただ怖かった。