ハルの葬式がついこの間終わり、ハルがいないのが目に見えてくる。


今日から学校だ。


あの日から色々と辛くて学校を休んでいた。


一人で学校へ行くのがこんなに寂しくて怖いとは思ったことがなかった。


いつも隣にいたあなたを亡くしなからかもしれない。


いつも見ている景色が初めて見る景色のように思える。


でも 、本当に怖いのはここからだったんだ……


ガラガラ――…


恐る恐る教室のドアを開ける。


そっと入ったつもりが入って早々クラスの皆の冷たい視線を浴びた。


私は目線を下に落として小さな足取りで自分の机まで向かう。


周りが静かなの女子の小さなひそひそ話が耳に届いた。


『…あんたのせいで春斗君が死んじゃったのよ……』

『責任感じてんの?』

『春斗君…かわいそぉ…グスッ』


その会話が私の胸に突き刺さった。


だけど本当は、周りの冷たい視線の方が心を凍らせた…。