「夏木美柑さん、よね?」


全身が震える。


寒さのせいではないだろう。


「ねっ、答えなさいよ。…早く!!」


こえにびくびくしながら振り返らず、頭をこくんとする。


「やっぱり。弱虫なのね、あなた。学校来ないでこんなとこにいるなんて。」


胸がズキッとした。