何も話さずすいかを食べていると、突然宙にいの携帯が鳴った。


「あ...沙紀からメールだ」


宙にいが少し嬉しそうにする。


いつもは見せない表情だった。


というか、沙紀って誰だろう...


気になるから聞いてみよう。


「宙にい、そのメールの相手...誰?」


「ああ、沙紀?俺の彼女。」


驚いてすいかを吹き出しそうになる。


茶髪でピアス...と、見た目からしてチャラそうなこの人に彼女とは...


宙にいをまじまじ見てしまう。


「美柑どうした?俺の顔に何か付いてる?」


「...ううん。大丈夫...それよりも宙にいに彼女いたんだ。意外。」