信ジテ…愛ス。

「へぇ、いるんだ。彼氏、茶髪好きなの?」


「えっとぉ…」


ハルはどうだったんだろう。今さらだけど、知らないや。好みとか聞いたことなかった。


「分かんない…」


「えっ!知らないの!!」


「うん。聞いたことない。」


「聞けよ。好み知っといた方が得だぞ。」


もう聞けないよ……と心のなかでそっと呟く。


目が潤んでくる。


「美柑?」


宙にいが心配そうに私の顔を覗き込む。


「あ、ごめんね、私宿題しなくっちゃ。二階行くね。」


「おう…頑張れ。」


涙をさっと袖で拭いた。