「う、海!!…きれいですね。」


「はぁ?…」


拓真が驚いたように口を開けた。


喋ることがなかったので目の前に広がっている海について話してみようかと思ったのだか……


やっぱり変なこと言ってしまったのだろうか……


私ホントダメな人だわ。


「あ…その、この海がわたしが今まで見た海の中で一番きれいだなって思ったから…」


「確かに、ここはきれいだよね。」


海が答えるかのようにザザッと音をたてた――…