【完】月唄-TsukiUta-『短編』



「蓮でいいから。」


そう言われて蓮に微笑み返した


「ララって名前なの?」


蓮は優しい瞳であたしに問う


他人(ヒト)に嘘を付けなくする瞳


あたしは、蓮の瞳をまさにそんな

瞳だと思った。


「ええ、歌手のRaLa」


蓮は目を見開いて言った。

「あ、あの。月影の..ララ?」


あたしはコクリと頷く。