【完】月唄-TsukiUta-『短編』




すると、不意にギターの音がやんで

「お客さん、サービス。
 なんか、弾いて欲しい曲
 ある?」


少年の綺麗な瞳に微笑まれた。

不意に歌いたくなって。


とっさに


「RaLaの月影」

と口にしていた。


おっけ。

少年は、ゆっくりと

ギターを奏で始めた。