【完】月唄-TsukiUta-『短編』



それからどのくらい時間が経ったんだろう。


コーヒーが冷め、人が誰ひとりいなくなるまで

あたしはその歌声に聞き入ってしまった。


あたしは、ゆっくりと

ギターを引いている人へと目を向けた。


月光に照らされて綺麗に輝く少年が
そこには座っていた。


なんでだろう、この少年を見ただけで
歌詞が出てくる。