【完】月唄-TsukiUta-『短編』




「蓮...あたしの家行こう」


「ば..悪ぃってば」


あたしは、遠慮して立ち上がらない蓮の
手を強く引いて言った


「あんたが風邪ひいたら
 あんたの歌を聞きたいと思ってる
 お客さんに迷惑でしょーが!!」


蓮は優しく微笑むと


「フッ..それ、ララも人のこと
 言えないよ?」


蓮は「仕方ないな」と立ち上がると
ららは、引きそうにないしなと
あたしの家に行くことになった