蓮は目を見開いて言った 「だから、声。綺麗だったんだね」 ただただ愛おしそうに空を見上げた。 あたしは、どうすることもできなくて 「蓮は、まだ帰らなくていいの?」 とっさに聞いていた。 蓮は言った。 「俺には帰るとこなんて どこにもないから」 悲しそうな瞳にあたしは考えた