「今日はどうしてもみせたい本があったんだ」


そういってシュン君が
さしだしたのは
一冊の絵本


「絵本?」


「うん…この本は文章が全然なくてほぼ絵だけなんだ。最後に『星たちはいつも君のそばに』ってかいてあるだけ」


「そうなんですか?」


そっとページをめくっていくと

星たちがやわらかく描かれていた



「きれい…」



「でしょ?僕もこの星たちみたいになりたいんだ」