The dull world

そう思っていたら


ブォーン ブォーン ブォーン


キャハハ キャハハ キャハハ


……なに?


どんどん音が近付くにつれて


バイクの音、笑い声が聞こえてきた。


あぁ、多分暴走かなって思う。


どんどん…どんどん近付く音。


死にたい。


そう思う前に


体が道路の方に動いていた。


バイクが目の前に…


私の方に向かってくる。


もうすぐ………


もうすぐ死ねるんだ。


私は静かに目を閉じた。


音がすぐそこに聞こえる。


キキィィーーーーー!!!


あれ…なに…?


あっ、もぉ死んじゃったのかな…。


後悔はないはずなのに…


どこか寂しさを感じた。