”うわーっ!もう、何なのよ~ッ” 逃げても逃げてもついてくる飛翔に、どうやっても逃げられない感じで焦ってしまう。 どうすればいい? すると目の前にある道を、私の恋人である蓮が歩いているのが見えた。 「ぴぇーーーーッ!!!」 「な、何だ?!」 ワラにもすがる思いで蓮の傍まで行くと、思いっきり蓮の身体に抱きついた。 「ピェー、ピェー」 ”助けてよーッ!蓮”。 バサッ、バサッ--- ガッシリと蓮の胸板に縋りつく私の傍で、翼の音が聞える。 飛翔だ---