『紅』PV数1000000(祝)御礼企画        ~短編小説~



”うわーっ!もう、何なのよ~ッ”



逃げても逃げてもついてくる飛翔に、どうやっても逃げられない感じで焦ってしまう。




どうすればいい?


すると目の前にある道を、私の恋人である蓮が歩いているのが見えた。





「ぴぇーーーーッ!!!」


「な、何だ?!」




ワラにもすがる思いで蓮の傍まで行くと、思いっきり蓮の身体に抱きついた。





「ピェー、ピェー」


”助けてよーッ!蓮”。



バサッ、バサッ---



ガッシリと蓮の胸板に縋りつく私の傍で、翼の音が聞える。




飛翔だ---