「はぁ……」
自然と漏れた溜め息。
私以外誰もいないこの部屋は静かすぎて、それすらもその静けさで消してしまう。
学校、行きたくないな。
学校が行きたくないんじゃなくて、あいつらに会いたくないだけなんだけど。
そんなこと思っていても埒があかないので、とりあえずベッドから出ようとする。
そこで、はらりと視界に落ちてくる金色。
考える間もなく、それが自分のものだと理解する。