いや、多分一理にすぎないか。
嫌いなもんは嫌いということ、かな。
まぁ。
あれこれ考えるのが面倒くさくなったとき、やっと辿り着いた扉。
そして、銀色のドアノブに手をかける。
ひんやりとしたそれに、思わず手を引っ込めそうになるが、なんとか力を込める。
ギィーと鈍い音とともにすんなり開いた扉。
私は躊躇いなく校舎と屋上を区切る扉をくぐった。
そして、扉の閉まる際にふと、後ろを見た。
修人の口角が上がっていたのを、見た気がした。