あとは寝るだけにしてある。
「お前はベッドで寝て」
棗はこくんと頷いて、もそもそとベッドに入っていった。
「綾、一緒がいい。怖い、の」
震えた声。きっと思い出してしまうんだ。
あの日のことを。
「ん、棗怖くないから」
眠いせいで幼くなっている棗の頭を撫でてやると、すぐに寝息をたて始めた。
抱きついているので、どうやら俺は一緒に寝るしかないらしい。
「大丈夫だから、な」
もう一度頭を撫で、俺も棗を抱きしめて寝た。

         綾side end