ゆっくり振り返ってみると、階段の踊り場から話しかけてくる修人の姿があった。
明らかに周りとは一線を引いた整った顔立ちは、少し申し訳なさそうに暗かった。
「いい、いらない」
私が悪いのに、謝るそれに苛立ちが湧き、若干だが強い言い方をしてしまった。
それにもイライラした。
八つ当たりしかできないなんて、子供過ぎだろ、私。
「道、わかんのか?」
「人呼ぶし、どうとでもなるから」
「男、か?」
さっきまでと違って、一歩踏み込んだ質問。
「だったらなに?悪い?」
「………」
「もう帰るから」
明らかに周りとは一線を引いた整った顔立ちは、少し申し訳なさそうに暗かった。
「いい、いらない」
私が悪いのに、謝るそれに苛立ちが湧き、若干だが強い言い方をしてしまった。
それにもイライラした。
八つ当たりしかできないなんて、子供過ぎだろ、私。
「道、わかんのか?」
「人呼ぶし、どうとでもなるから」
「男、か?」
さっきまでと違って、一歩踏み込んだ質問。
「だったらなに?悪い?」
「………」
「もう帰るから」

