最も聞きたくない単語が、頭の中で反芻する。
聞いてない。
ていうか、聞きたくないよ。
そんなこと。
「棗ちゃん、ここに来た時点でもう確定してたんだよ」
なんだそりゃ。
レオは満面の、それこそ私以外の女の子が見れば卒倒するレベルの微笑みで言った。
それは今の私には悪魔の微笑みにしか見えないが。
もう一度言おう。
なんだそりゃ。
聞いてないどころじゃない。
「ま、そーいうことなんだよねー」
私の被っていたメットを取って、愛嬌ある可愛い笑顔で言うのは蒼。