「狼帝さまー!!」
「狼統さまー!!」
口々にそういう女たち。
目がギラギラしている気がする。
狼帝は、修人で。
狼統は、倖。
一瞬誰だよと思ったのは、言わないでおこう。
黄色い歓声から一気に抜ける。
ちらりと見えた倖の顔は、とても不機嫌そうで、想像するまでもなく修人もそうだろう。
ああいう女は、私も嫌いだし。
男と勘違いされて騒がれていたから、わからなくもない。