そんなこともすべてわかっている俺の幼なじみは、くすりと漏らして言った。
「んじゃ、行くか」
「あいよー」
二人で一緒に屋上から出る。
そのころにはもう、不安なんてちっぽけなモノになっていた。
どうか、嫌わないでいてくれたらいいな。
なんて、臆病者だろうか。

蒼side end