レオは動きが早く、てきぱきと片付けを終わらせる。
「行くぞ。待ってんだろ、あっちで」
ポンッと俺の頭に手を置いて促すレオ。
全く、こいつには助けられてばかりな気がする。
俺はその手をどけて、自然と笑みがこぼれる。
「背が低いからって、嫌味かコノヤロー」
いつもの調子に戻っているのは間違いなく、レオのおかげ。
ありがとうとは言わないのは、俺が素直じゃないから。