修人は、腕を組み、目を静かに閉じている。
仲間、だから心配してるよね。
「俺が言うのはおかしいですが、それでも蒼から離れないでやってください」
私は、約束なんてできない。
いつかは消えちゃうから。
だから、曖昧に頷く。
「うん」と、口に出せたら少しはいいのかな。
でも、倖にはそれだけでもよかったのか、感謝としてか、笑った。
いい、人たちなのだ。みんなは。
だから、少しだけ温かい気持ちになる。
鬼龍にいたころと同じくらい。