あの日から会えばそればかり言われている気がする。
姫なんて、確実に居場所がバレてしまう。
それに私はそんなガラでもない。
護られているだけなんて、そんな柔じゃない。
ていうか、護られるほど弱くなし。
「なっちゃん、よく聞いてね。僕らとなっちゃんは仲良いでしょ?」
「それは初耳ね」
「仲良いの!んで、他の族がね、僕らを潰そうとするわけ。その時に仲良いなっちゃんが狙われやすいの」
授業という授業がないからといって、こんなに話をしていてもいいのだろうか。