壁に沿い、暖かい日差しを受けて息をつく。
先生には、悪いことをしたな。
胸倉掴んじゃったし。
謝らないと。
右手首に手を添え、戒めであるモノを確かめる。
大丈夫。
忘れたりなんてしない。
私の罪を、忘れたりなどするわけがない。
だから………
うとうととしていた意識は、それを境に睡魔に持っていかれた。