睨んでいるのに、瞳が泣きそうに揺れているように見えた。
けれどそれも一瞬で。
なっちゃんは、その綺麗な口を開いた。
「確かにあんたたちは人気者かもしれない。でも、誤解しないで。すべての人間があんたたちを好きなわけじゃない」
諭すように突き放す。
優しさなんて微塵もなく、どこまでも冷たい。
冷めた目で。
「私はあんたたちが大嫌い」
はっきりと告げられる。