質問を質問で返すような形になってしまったけど、それはまぁ仕方ない。
だって、意味不明すぎなんだもん。
「棗ちゃん。笑えるならなんで笑わないの?」
今度は真剣だ顔で訊いてくる。
「………他人のこと知って、どうすんの?」
私は席を立ち、扉に向かって歩き出す。
ちらりと視線をずらせばクラスメイトの顔が見えた。
全員が不安に染まった顔をしている。