「え、じゃあ約束した男の子が、北見か黒澤ってこと?」 「うん、たぶん…」 私はみちるちゃんに昨日あったことを話すために、空き教室へと連れて行っていた。 大勢の人がいる前でこういう話をするのもちょっとね… それに、教室には黒澤くんと北見くんがいるし。 「へー…でもやっぱり北見って、舞のこと好きだったんだね〜」 私は何も言えずにただ黙っていた。 だってあの“学園の王子様”の北見くんが私のことをす、すすす、すきだなんて…