**約束の花**


「…あのさあ」


みちるちゃんがニヤニヤしながら言う。


「北見って、舞のこと好きなんじゃないの?」


その発言に私は驚きを隠せなかった。


「な、何言ってるの!?そんなことありえるわけないじゃん!」


みるみる赤くなっていく私の顔。

まるでりんごみたい。


「ちょっと舞ちゃん?
顔、赤いよ〜?動揺しまくってるし」

みちるちゃんはいじわるな笑みを浮かべている。



「もう知らないっ!」


私はそう言って、みちるちゃんをその場に放棄して教室へと向かった。