学校へ着き、上履きに履き替えていると 「おはよう花咲さん」 朝から優しい低音の綺麗な声。 「おはよう、北見くん」 「…今日もそのネックレスつけてるんだね?」 「うん、大切なものだから」 北見くんはそっかと言って私の頭をポンッと軽く撫でてから 「じゃあ、また教室でね!」 と言って去ってしまった。