「どうしたの突然。知らないけど…」
みちるちゃんはきょとんとした顔をして言った。
私はみちるちゃんに笑顔で
「すずらんはね、“幸せの約束” 、“純粋”っていう花言葉があるんだ。
まだ他にもあるけど…」
するとみちるちゃんはへーと、少し興味深そうにうなずく。
「それでね、フランスでは、“すずらんの日”っていうのがあってね!
その日は…愛する人や、親しい人にすずらんを贈る日なの」
私はさっきよりも満面の笑みで
「だからね、信じてるの!“幸せの約束”をしたこと…それが、“純粋”なものであって、私を好きだからこのネックレスをくれたんだって。」

