「舞はいつも肌身離さずそのネックレスをつけてるけど、もしかしたらその約束の男の子は舞にそれを渡したことを忘れちゃってるかもよ?約束のことも…」 「…本当、みちるちゃんっていじわるだよね」 私がみちるちゃんにジト目をかますと、みちるちゃんはうっと少しうろたえる。 私は少しの間目を閉じて、それからみちるちゃんの方を見て言う。 「みちるちゃん、すずらんの“花言葉”って、何だか知ってる?」