7:56 ・・・
ヤベェまた遅刻
なんで2-Cのクラスは廊下の一番奥なんだよ。
下駄箱から遠い。
2-Aならすぐなのに・・・
走ってる俺の前に突然現れた後ろ姿しか見えない女。
ぶつかるーー!
ドン!
そんな鈍い音と同時に聞こえる可愛い声
「あのー大丈夫ですか?ごめんなさい、朝はボーッとしてて…」
その顔は限りなく美少女。
思わず見惚れてしまう。
吸い込まれるようなクリアな茶色に瞳。
糸のような長い茶髪。
雪のような白い肌。
桜色の唇。小さい鼻。
日本人?茶髪が似合いすぎてる。
まさか地毛?
ってか絶対遅刻…
「こっちこそごめんな、走ってたから。授業大丈夫?」
「?大丈夫ですよ〜今から理事長室行くところだったんです。」
理事長室?
「君、名前は?」
何処かであったようなー