「超いい天気だね!!」


バスの窓から外を眺めながら、千夏ちゃんが笑顔で言う。


「お弁当持ってきたからさ、海沿いで食べようね」


そう言って、可愛い紙袋を指す。


「まじ?楽しみー」


幸せそうな千夏ちゃんの様子に、自然と自分までテンションが上がる。


今日は本当に快晴で、海沿いでご飯なんて最高にいいシチュエーションだろう。


「水族館なんて久しぶりだなぁー」


千夏ちゃんはそう言って、俺の持ってきたタウン誌を見る。


「イルカショーは絶対見ようね?」


イルカの写真を見て、千夏ちゃんが言う。


他にも写真をパラパラと眺め、あれこれ見たいと言う彼女。


「ほら、車酔いするから」


俺はそんな彼女から雑誌を取り上げると、お茶を渡す。


「全部見ればいいじゃん?」


俺の言葉に彼女はまた眩しい位に笑った。