奴の名は、山田太郎。 こんな平凡な名前の奴が、顔だって全然平凡、並、の奴が あろうことか、琴日の手作りチョコをゲットしたというのだ。 しかも琴日は、山田に手作りチョコをあげると同時に、どういうわけか こ、ここ、こ、告白なんてしたらしい。 そのニュースを親友のシュウから聞いたとき、 俺は絶望した。