【今すぐ俺の部屋集合】
そんなラインを琴日に送ってから2時間後、午後11時。
琴日はやってきた。
「おいお前…今すぐ来いって言っただろーが」
「しょーがないじゃん、テレビ見てたんだもーん」
なんて全く悪びれる様子もなく言う琴日。
テレビ見てる場合じゃねぇ!
もうすぐ3月14日が終わるとこだったじゃねーか!!
なんて俺のハラハラなど知る由もなく、俺のベッドに寝転がり、マンガを読み始める琴日。
「で?なに?なんか用事ー?」
寝転がる琴日はパジャマで、胸元からブラが…覗いている。
…なんつー無防備。
…俺のことを全く男として見てないって証拠だ。
「…琴日…今日、ホワイトデーだよな」
「あーうん、そうだねー。
山田くんから何にもお返しもらえなかったなー」
…は?



