病院に運ばれたナツは 急いで集中治療室へ吸い込まれていった。 時間が歪みながら 待合室のソファに座る僕のそばを通り抜けていく。 「椎名さん」 医師の渋い声が歪んだ時間を戻した。 医師は険しい顔をして僕を見ていた。 「椎名さん」 「はい」 「奥様が会いたいとおっしゃっています」