いつものように陽と学校に向かう。
私の歩くペースに合わせてくれてる。

『あのさ...陽...昨日...ごめん。』
『いや、俺の方こそ強引にごめん。』
『違うの!私、中学の時変わった苗字のせいでいじめられてたの...。部活では先輩もいじめてきて...ほんと...嫌だった。どんなバスケ部でも行くのは、もう無理みたい。』
陽は優しい目で私の頭をぽんぽん叩いた。
『ごめん。俺、実咲に嫌なこと思い出させちゃったんだな。話してくれてありがとう。』
『大丈夫だよ。』

陽とまた少し距離が縮まった。
もっといい親友になりたいな。