ガタンゴトン...ガタンゴトン...
揺れる電車の中で実咲は
ずっとにやにやしていた。

ほんとに通うんだ...!!
まだ信じられない。
憧れだった高校の制服を着てる私。
そして今から憧れだった高校に通う。



ふと顔をあげると
同じ高校の制服を着た男の子が
目の前で立っていた。
つり革を持って立っていた。
顔を見ると、目を閉じていて、どうやら寝てるようだった。


立ったまま寝るとか器用すぎっ
つい笑ってしまった。