『マジで電車の中で寝るとかありえないなー。』
『いや~!だって寝ようと思って寝たわけじゃないし!』
『言い訳ですよね?俺がいなかったら寝過ごしてたよ?』
いたずら好きの子供みたいに、陽がにやっと笑った。
『......ありがとうございます。ううー』
『へへーっ!やっと認めたのかー』
ちょっと待て。
ここで私は重要なことを思い出した。
『あーれー?陽って入学式の朝電車で寝てたでしょ!立ちながら!』
『...えっ!いや、€"%$#な、なんで?知ってんの?』
『見たの。立ちながら寝るなんておもしろい人だなぁと思って。』
『バカにしてすみませんした。』
『それでいいのだ!アハハ!』
私と陽は席が近いこともあってすっごく仲が良くなった。
毎朝電車で会う。

