「風花……ママはお空に行ったんだ……」


悲しそうにパパは言った。

「……お空……?」

あたしはそう繰り返して空を見上げた。


晴れ渡る青い青い空を……










『ないしょの贈り物』






その日の空は、とても綺麗だった。

まるで、海みたいに青く澄み渡っていて、そこを白いふわふわの雲が気持ち良さそうに泳いでいた。