kissをする【完】

そえこうしてるうちに、ダイチは、バイクで去っていった。

あの、マッチョ男車事件から、約2カ月。

カラダは覚えている。男に掴まれる恐怖。それも見ず知らずの。

玄関のドアを開ける。

シーーンと静まり返った廊下。
誰もいない。

「おねぇちゃん……」

でも、独りだけ突っ立っていた。