私は、自分を恨んだ。


右凪には、毎日、暴力を振られた。


無理もなかった。両親は、右凪の目の前で死んだのだから。



家の前の十字路で…………右凪が手を振っていた時、飲酒運転の車が突っ込み─────


ガッシャーン!!

一瞬で奪われた、たった一つの繋がり。親が結婚しても、血の繋がりはない。だから、他人。


その、私のせいで失われた、大切な命。

母のお腹には──────弟となるであろう、命があった。


神様は、無情にそれを私達から、奪った。