kissをする【完】

着いたのは、何の変哲もない、
『焼き肉屋 紅』

というとこの駐車場だった。

ノアールさんは、そこにある、一台の高級車に乗った。

あたふたしながら、ノアールさんの隣に乗る私をノアールさんは笑って見ていた。


「それで、宿は何処?」


私が乗ったのを確認した彼は、宿の名前を聞いてきた。

「ほ、ホテル、フェル」


「ヘェ、ウチノカ…」

そう言った、彼の声は、私には届かず、空中へと消えた。