kissをする【完】

まさか、そんな事を言われるとは思わなかった私は動揺した。

とっさに、

「此処は、男共が五月蠅いですね」

と、言ってしまっていた。

私に話しかけてきた人は、大笑いをしていた。

恥ずかしくなって、私はずっと下を見ていた。

一通り笑った男は、また、聞いてきた。自己紹介も忘れずに。


「私、ノアール•フェルトーマと、言います。イギリス人です。此処には、何度も来ています。
あ、本題に入りましょう。迷子ですか?」

と、聞いてきた。


此処は自分も大人になろう。そう思い、自己紹介と一緒に返事をした。

「私は、河西、莉來と言います。
その通りです。迷いました。ここは、迷路みたいですね?」

「め、迷路……クククッ…フッ…ハハッ……まあ、そうですね…ククッ」

「な、何も笑わなくても…」


──ぱちっ

目が合った。水色の瞳。白い肌。そして、さっきから、太陽の光を浴びてキラキラ輝く、金髪。

初めて、見た。

格好いいと、思った。

それは、私の一目惚れだった。