「美琴じゃぁな」 少し悲しそうに彼が言う。 「ねぇ、また会えるよね?」 私は、目に涙を浮かべて彼に言った。 「会えるよ。 大丈夫だから。 また会おうな。」 彼は、最後に笑って車に乗りこんだ。 どんどん彼の乗った車が遠くなっていく。 今まで 彼と一緒に一番星のように光っていた私は、一人になって暗い夜空にいた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー