花沢くんという転校生が来て、またまた一週間。
今日は、係や、委員会を決める日。
「係は二人組、何でもいいけど委員会は、男女でやれよー。」
えぇーー、どうしよう。
係は美穂とやるとして、委員会はどうしよう?
仲良い男子いないし…。
美穂はどうするんだろ?
聞きたいけど今は授業中だから聞けないし…。
うーーん…うーん。
こういう時は寝ながら考えよう!
そう思って私は机に顔を伏せた。

「……ら…きら…希来!!」
ん……、誰?
目を擦りながら顔をあげると、美穂の怒った顔があった。
「あれ?何で美穂がここにいるの?」
今は授業中なんじゃ…。
「何いってるの?
てか希来大変じゃん!希来が寝てる間に勝手に委員会決まっちゃったんだよ!
希来、学級委員だよ!
しかもあの転校生も一緒に!」
あれ…?
私、寝ちゃってた?
だからここに美穂がいるんだ!
……じゃなくて!
学級委員?
え? 
あの転校生も一緒に?
嘘だ?
「何で花沢くんが学級委員なの?」
あのヤンキーって有名な花沢くんだ。
自分からやりたいっていうわけない。
「花沢くん、希来と一緒で授業中寝てて、余り物の学級委員になったんだよ!」
「え?花沢くんも寝てたの?」
「そうだって言ってるじゃないの!
花沢くんと希来ってなんか似てるね!
やる気ないとことか、すぐ寝ちゃうこととか!」
やっぱり花沢くんも寝てたんだ…。
「てか、似てないから~っ! 花沢くんのこと苦手なんだから言わないでよー。」
私は本当に花沢くんが苦手。
ヤンキーだし、怖いし……。
私はヤンキーが嫌いだ。
「そっか、そうだよね、ごめんねっ。
いっつも花沢くんの話題出して…。」
「あっ、いいって!美穂、楽しくやろ?」
「う、うん。」

美穂……?
なんか最近変だよね?
もしかして…。

本当にこれから悪い予感しかしない……。