『いい加減にしろっつーの!
そんなに私をあおりたいか?ああ?』




そこには豹変した私の姿が
写っていてた…




「ちょっと何これ!」




さっき動画なんて
撮ってなかったはずなのに…
ていうかスマホすら持ってなかった…



サッと血の気が引き私は桂山のスマホを奪い、削除しようとすると




「別に消してもいいけど
その画像、俺ん家のパソコンに
同じの送ったから意味無いと思うぜ?」


「………」



はぁぁぁぁぁー…
コイツ本当に何なのっ!





「あんたは何がしたいの。
人の弱みにぎって!」



だんだんイライラしてきた。
ていうか初めからイライラしてるけど。





「…このこと
他の奴らに言わないでやっても
いいけど?」




桂山は私が持ってるスマホを
抜き取った。




「本当!?」




嬉しさのあまりに桂山の肩をガシッと
つかんだ。


こんなにいい奴だったなんて!
あんたとか言って悪かったな…




桂山を感心していると





「まさかタダでとか思ってないよな?」




……え?




「俺と付き合ってくれるなら言わないのも考えてやるけど?」