君の恋の罠に落ちていく












「でさー!すっごいベタベタ触ってきてさー 男ってそんなもんなのー?」


「まぁ、そりゃあ年頃の男だしムラムラするのは当たり前じゃねー?」


「えっ…じゃあ七瀬も私の事そんな風に…」


「いやいや、見てねーからっ!
そんなこと言ってるだけだったら練習すんぞ?
せっかく相談のってやってんのに」








誰もいない体育館で、七瀬と台本を見ながら素で話し合う私たち。



実はあの後から七瀬とは
意気投合する仲のいい友達になって
2人きりになると素で思ったことを暴露するようになった。



もちろん皆がいる時では
猫被って話すけど私の本当の笑顔も増えた気がするかな。



あれから相川とは相変わらず付き合ったまま。
登下校は当たり前のように一緒に帰ってる。
ついてくんなって言っても聞かないし…





「文化祭明日だねー
かずと役として頑張ってよー?
私に恥かかせないでねー」




半分意地悪っぽくニヒヒと笑う私。




「はっ、そっちこそ舞台でいきなり転けて皆の笑いもんになるなよなー」



馬鹿にしたような言い方で反撃してくる。



これが私達のいつもの決まりになってるな自然。
こーいうのが私ららしいって感じ?