君の恋の罠に落ちていく




「……」

「……」

「…?」




何でこの二人、睨み合ってんの?

やっと桂山が口を開いたかと思うと




「ふーん
お前ってやっぱその作り爽やか笑顔で女落としてきたんだ。
汚ねぇやり方だな、おい。
でも俺には叶わねぇーなっ
モテラン1位だけどお前は2位だもんなぁー?」

「お前こそ
間宮の弱み握ってまで付き合わせるとか、せこいやり方じゃねっ。
男なら正面から行けよ。
あっ、ごめんねー?
自分に自信がないからそんなやり方しか出来ないのかぁー」



「あぁ?」






バチバチっと二人の間に亀裂が入る。



なになに??
この2人って会わせない方が良かったわけー?
相性悪いのか?火花まで飛んでるし…

とりあえずここは……




「あっれあれー?
そこのお二人さんそんなに
見つめあっちゃって、そんなにお互いのこと好きになっちゃったぁー?
美しい男の友情って感じだねーっ
そんな中に私いたらお邪魔かなー?
てかお邪魔だよねー?
そういうことでじゃーねーっ!」




ペラペラと聞き取れないくらいの早さで分かりやすい笑顔を作って言い逃げっ!

逃げる!
そりゃーもう全力疾走で!



だってあのまま一緒に聞いてたら いつ終わることか…

ただでさえ疲れて倒れそうなのに
あんなわけ分からないような
言い合いなんか聞いてても
無駄無駄ー。



家に着くとすぐにベットに直行で爆睡。


あの後あの二人どうなったのかなー…


そんな事を考えながら。